喪失について書いている私の、その少し先にある場所。
Kaori Grief Notesを読んでくださって、
ここまで来てくださった方へ。
ありがとうございます。
noteでのブログでは主に、夫を自死で亡くした経験を中心に、
その後の長い時間や、自分自身の人生の中で育ってきた
価値観や考えについて少しずつ書いています。
言葉にしきれなかった感情になる前の感覚。
身近な人の「死」という出来事に触れて考えたこと。
周囲の人との関係のなかで感じてきたこと
生きていく中で少しずつ変わっていった、世界の見方。
それらは、私の人生の中でもとても大きな出来事でした。
けれど、私が長いあいだ見つめてきたものは、
「グリーフ」だけではありません。
喪失の先で、見てきたもの
大切な人を失ったあと・・・
もっと言えば、失う前から、
私は長い時間をかけて、自分自身や人の内側を見続けてきました。
なぜ、同じ出来事でも人によって反応が違うのか。
なぜ、人との関係の中で、
いつも同じところでつまづいたり、心が反応してしまうのか。
なぜ、ある人は責任や役割を背負いすぎ、
ある人は自分の気持ちがわからなくなるのか。
育ってきた環境の中で身についたポジションは、
大人になったあとにも残るのか。
個人の内側で起きていることは、
職場や組織の中で起きることと、どこでつながっているのか。
そんなことを、
自分自身の人生と、長年の対人支援の両方から考えてきました。
KROLIS DESIGNは、
そこから生まれた問いや記録を置いている場所です。
KROLIS DESIGNという本棚
このサイトを、私はひとつの本棚のように作っています。
ひとりの人間の人生は、
ひとつのテーマだけではできていないからです。
喪失について考えていたはずが、
いつの間にか家族のことへつながる。
家族について考えていると、
自分の役割や人との境界が見えてくる。
自分を見つめていると、
仕事や組織の中でも同じ構造が起きていることに気づく。
そして、ときにはそこから、
物語やAIや社会の構造について考えることもあります。
一見すると別々に見えるテーマも、
私の中では、ひとつの問いから枝分かれしたものです。
人の中では、いったい何が起きているのだろう。
その問いを、いろいろな方向から見ています。
どこから読んでも大丈夫です
Kaori Grief Notesの続きを読みたい方は、
「喪失と生き直し」の棚へ。
自分自身の反応や感情について見てみたい方は、
「自分と向き合う場所」へ。
人との距離や、境界、家族の中で背負ってきた役割が気になる方は、
「関係性と境界」へ。
仕事の中で起きる人間関係や、
組織の構造に興味がある方には、
「仕事と組織」の棚があります。
そして、
「そもそも、この人は何をしている人なんだろう」
と思った方は、
プロフィールを読んでいただければと思います。
すべてを読む必要はありません。
今の自分が少し気になる場所から、
一冊だけ手に取るように覗いてみてください。
グリーフは、私の一部です
これまでを振り返ると、「グリーフ」とは私にとって
人生を通しての大きな一つのテーマだったように思います。
人は、自分の大切な何かを失ったあとに、
どのように、もう一度人生を立て直し、生きてゆくのか。
それが大きすぎるものだった場合、
すでに変わってしまった現実を前に、どのようにその先の人生を選び直すのか。
私にとってこの人生は、体験と問いと検証の連続でした。
そしてまだ、その探求は終わってはいないと思っています。
Kaori Grief Notesを書いていることと、
ここで人や心や関係性について考えていることは、
私の中では別々の活動ではありません。
大きな喪失を経験したからこそ見えるようになったものもあれば、
それ以前からずっと見つめていたものもあります。
人が何を感じ、
何を背負い、
どこで自分を見失い、
どこからもう一度自分の場所へ戻っていくのか。
私はそれを長いあいだ、見ています。
Kaori Grief Notesは、私にとってその中の大切な一つです。
そしてKROLIS DESIGNには、
その前にも、後にも続いているものを置いています。
ここまで来てくださった方が、
また何か気になる一冊を見つけられたら嬉しいです。